カジファブリック
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カテゴリ:詩( 15 )
もう一句
桜吹雪

嵐山より

舞い降りる
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by live-is-my-life | 2006-03-19 01:17 |
今日の一句
雲海を

越えていくのか

南風
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by live-is-my-life | 2006-03-19 00:15 |
『ザ・ワイドショー』②ワタルの場合
「ロン。タンピンイーペードラドラ。親満ね。」

また一着だ。今日は大介に勝てるかもしれないな。
点3だから・・・2000円くらいか。デート代の足しになればまあいいか。



信州の片田舎から東京の大学に進学したのは正解だった。
地元の国立大も考えたが、一刻も早くこの面白みのない日々、環境から脱したかった。高校の友人のほとんどは地元に残ったけど、未練はない。

入学して何ヶ月はイベント系のサークルに所属していたがあまりにも自分と同じ人種が多くて嫌になった。みんな東京に憧れて入学した田舎者ばかり。田舎者が徒党を組むことほど端から見て悲しいものはないと知った。容姿、行動、話し方まで東京人に近づこうとする姿が不憫でならなかった。

夏期キャンプが白樺湖に決定し、なんで里帰りしなきゃならないんだと鼻で笑った。
キャンプを前にサークルを去った。未練はない。






「マジかよ。またハコりかよ。。。」

「ふんなやー。手よかったのにさ。みてこれ。倍満だったのに。」

「やっぱなー。怪しいと思ったんだよね。危ね危ね。」




サークルを辞めてからはバイトやら合コンやら飲み会やら麻雀やら、大学生らしい生活を送っている。
親しい仲間もできた。サークルを辞めた後というのが皮肉だが。
今麻雀をしている奴らは大学の同じ学部の奴らだ。
なんで仲良くなったのかは忘れてしまった。
たしか喫煙所で話したのがきっかけだと思うが。
奴らは集団行動が嫌いだ。所属するのも嫌い。そういうところで波長が合ったのかもしれない。

学校に行けば12、14号館前か講堂前のゲームセンターに誰かしらいる。
4人揃えば授業をさぼって麻雀。俺は別にこれでいいと思う。
これが大学生だと思っているから。
ただ俺の憧れていたものとは少し違っていたのかもしれない。
馬場の地下の雀荘は憧憬の大学生活とはほど遠いところにある。


だが、そんな湿気臭い生活も3ヶ月前から少し変わった。
彼女が出来た。OLだ。専門出て働いているから年は1つしか変わらない。
会うのは夜になることが多いけど自分自身ひとり暮らしなので別に構わない。
彼女は池袋に勤務しているから急な約束でもすぐに会いに行ける。向こうがスーツでこっちはいつもヤニ臭い服なのは少し気が引けるが。

そういえばこいつ等にはまだ話してなかったな。
別に話したくなかった訳ではない。
話す必要がなかったのだと思う。
いや、本当は気付いて欲しかったのかもしれない。
ひとり暮らしなのに、時々ラーメンを食べずに帰ることがあるのを。
仲の良い3人がいる麻雀中にメールを何回も打つのを。
テンパイしてもリーチを掛けない自分を。

今ここで言ったら、こいつらは何と言うだろうか。
「隠すなよ」って言ってくれるのか。
「知ってたよ」って言ってくれるのか。
それとも「あっそ」とそっけない態度を示すのか。





「ロン!タンピンドライチ!」

「また黙かよ。うぜー。」

「やべー。まくられる。」

「危ねー。まぁ安いからいいじゃん。」



受付に置かれたテレビでは『ザ・ワイド』が流れている。
待ち合わせまであと4時間か。
今日も誰も気付いてくれそうもないな。
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by live-is-my-life | 2006-02-20 23:44 |
『ザ・ワイドショー』①
「ロン。タンピンイーペードラドラ。親マンね。」

「マジかよ。またハコりかよ。」

「ふんなやー。手よかったのにさ。みてこれ。倍満だったのに。」


僕は今麻雀をしている。

上チャはマコト、下チャはワタル、トイメンはダイスケ。

いつも同じメンツ。

みんな大学の友人だ。

昼間から大学近く雀荘で打っているってことは、今日も授業をさぼったのだろう。

まぁ、いつものことだ。

誰も気に留める者もいない。

大学に行けばこいつらがいる。

僕とこいつらが出会えば自然とイギリスの兵隊のように足並みが揃う。

誰が提案する訳でもなく。
誰が棄却する訳でもない。
気付いた時にはいくつもの雀荘が点在する駅前の並木通りを歩いている。

「またか」と思う反面、「断る理由もないか」と簡単に肯定してしまう。

もうこんな日々が何ヶ月も続いている。





「夜飯どこで喰う?」

ジダンというマイナーな煙草に火を付けつつダイスケが言った。

夜飯とは言うもののいつもラーメンしか食べない。一昨日がべんてん、その前が純蓮だったから今日は渡なべあたりだろう。
ラーメンしか選択肢がないうえに新店の開拓をしない僕らはレパートリーが少ない。ただ、みんなそれで満足している。きっと。



「純蓮行こうぜ」

「この前行ったじゃん。」

「がんこは?」

「並ぶのだりー」

「どうせ俺の空はスープ切れだしな」

「…」

「…」

「…」

「渡なべかな…」

「だな…」

「だな…、、、ロン!タンピンドライチ!」

「また黙かよ。うぜー。」
「悪いね。」


入店したときレジの奥で流れていたテレフォンショッキングはいつの間にか草野仁の番組に変わっていた。
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by live-is-my-life | 2006-02-20 23:43 |
咲菊花
幾たびも

兵どもが

散る京に

菊花を添える

インパクトかな




粗相
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by live-is-my-life | 2005-10-25 02:03 |
みなごろしの夜
みなごろしの夜
紅い月が昇った
何も知らない僕は
路傍に座り一人眺めた
ただ一人座り眺めた

みなごろしの夜
静かな夜だった
何も知らない僕は
虫達のレクイエムに耳を傾けた
イヤホンから漏れる機械音が煩わしかった

みなごろしの夜
食卓にはハンバーグ
きみとよく行った桜木町のレストラン
あたたかさが似ているとふと思い出し笑った夕食
また行きたいなと思ったあの夜

みなごろしの夜
机の蛍光灯では虫達のワルツ
踊り疲れたプリマドンナは
自ら糸を断ち切った
傀儡からの解放
生き残りをかけた僕と、生き尽くした虫達がいた
電気を消して床についた

みな殺された翌朝
すべてを知った
かわらない日常
昨日と言う名の今日
予備校に通う日々
気付かず踏み潰す毎日
大切な人を失った日
ただ時間だけが流れていた。
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by live-is-my-life | 2005-07-04 23:45 |
僕が欠陥品だったら、
諦めることができるのに。

僕が試作品だったら、
改める余地があったのに。

僕が不要品だったら、
捨て去ることができたのに。

僕が腐敗品だったら、
腐り朽ちることができたのに。

僕が消耗品だったら、
摩耗した自分に満足できたのに。

僕が不燃ゴミだったら
捨てきれない思いも埋葬出来たのに。


僕が僕でなかったら、
僕が僕でなかったのに。
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by live-is-my-life | 2005-06-27 22:25 |
枯れた花束
枯れた花束抱えた少女

やつれたパンジーは煙草の薫り

いつか嗅いだことのある臭いだ

もう思い出せない思い出を思い出すのはやめよう

そんな灰色のハイライトの甘い匂い



ヘッドフォンから漏れる歪んだ重低音

四弦が奏でるタイトな爆音

いつか聞いたことのあるループだ

もう思い出せない思い出を思い出すのはやめよう

そんな66年式リッケンバッカーの鳴咽



昔よく行った喫茶店は姿を変えて

今はどこにあったのかも忘れてしまった

もう思い出を探すのはやめよう

確かにあった210円のアイスコーヒーの思い出
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by live-is-my-life | 2005-06-27 22:19 |
PLEASE SEND ME
車内でメールに明け暮れる団塊の世代

妻子か浮気相手にか

TVゲームをする子供のように

一心不乱にうち続ける


打ち終えた満足感と

返信を待つ心細げな顔が

俺は忘れられない
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by live-is-my-life | 2005-06-10 00:34 |
ショートホープ
目覚めはいつも二時半で

昇りきってしまった太陽を

沈んだ目で眺める

今日がもう死んでいく

ベランダで吸うショートホープは

北風に吹かれすぐに燃え尽きてしまって

僕のようだとどこか遠い目して笑った

僕は泣かない うれしくないから

僕は泣かない 悲しくないから

もう紅くなり始めた西日にそんな空言をのせた戯言
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by live-is-my-life | 2005-06-08 00:50 |