カジファブリック
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『ザ・ワイドショー』ミカの場合-①



やはり、私は来るべきではなかった。

自分自身の人の良さ、いや、自分のなさを呪った。
彼らも彼らで、何故私を誘ったのだろう。
こうなることは彼らにも分かっていたはずだ。
それが彼らの人の良さと言ってしまえばそれまでだが。



昼休み、所属サークルの集会の後、マキとカツヤに昼食に誘われた。
二人の邪魔をしてはいけないと思いつつも、向こうから誘われては断る理由もなかった。

カフェテリアも考えたが、まだ昼だし混んでいるだろうと、
西門を出たところにあるレッドトマトという大衆レストランに行くことにした。
安くて美味しいこのレストランは私の大学で知らない人はいないだろう。
ただ、大学生を対象としている割に内装に手をかけすぎていて、
男子生徒だけでは少し入りづらいのかもしれない。
事実、何度来ても客は女子生徒ばかりだ。
ランチに無料でサラダとコーヒーが付いてくるのも人気の秘密だろう。
去年の夏前あたりからただでさえ多い女性客をさらに集めようと、
レディースランチなるものも始めた。
レギュラーランチより若干量が少なくなり、値段は一律500円。
普段から量が多いと思っていた私を含む女子生徒の支持者はさらに増えた。
味もそれなりで、内装も代官山や青山にありそうなカフェのようで、
混沌とした高田馬場にあって、レッドトマトは大学生を謳歌していると実感できる
唯一の場所と言えるのかもしれない。


つづく
by live-is-my-life | 2006-03-06 01:02 | 憂き事